日本HPは、「HP ENVY4-1000」を発売しています。
Ultrabookには、11.6型や13.3型などを搭載し1kg前後の外出先での利用に適したモデルと、
14型を搭載し2kg前後の家庭内での移動に適したモデルがありますが、「ENVY4-1000」は後者でホームモバイルとなります。
※ここで紹介しているのは、2012年5月発表の『HP ENVY4-1020TU スタンダードモデル』になります。
本体一式
・本体
・ACアダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ(電源コードの代わりに利用)
・紙マニュアル
バッテリが内蔵されているため、バッテリ装備の手間もなく、本当に簡単にセットアップできます。
紙マニュアルは本当にシンプルですが、購入時は『セットアップ手順』、修理時は『サービスおよびサービスを受けるには』を読めば、問題ないでしょう。
基本スペック
OS: Windows 7 Home Premium SP1(64ビット)
CPU:インテル Core i5-3317U
チップセット:インテル HM77 Express
グラフィック:インテル HDグラフィックス 4000
メモリ:4GB×1(PC3-12800)
SSD: 32GB SSD (mSATA)
HDD:500GB HDD
モニタ:14.0インチ光沢液晶(1366×768)
有線: ギガ対応LAN、HDMI出力、USB3.0×2、USB2.0×1など
無線: IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0
バッテリ駆動時間:約7時間30分
サイズ:幅340×奥行き236×高さ19.8mm
質量:約1.77kg
※HP ENVY4-1020TU スタンダードモデルのスペックになります。
ベンチマーク
ベンチマークでは、HPの15.6インチノートPC「HP Pavilion g6-1200」と比較しています。
2011年冬モデルの「g6-1200」は、インテル第2世代Core i3-2330MプロセッサーにHDDを搭載する一般的なノートPCで、発売時価格65,000円程度とENVY4-1000とさほど変わらない価格帯のモデルです。
上段が今回紹介している「ENVY4-1000」、下段が「g6-1200」になっています。
Windows エクスペリエンス インデックス
CrystalMark 2004R3
CrystalMark 3.0.1 x64
インテルが提唱する、ネットブック、CULVノートに続く、Ultrabookですが、前の世代と大きく異なり、(メイン機には適しませんが)普通に使える性能となっています。
CPU
最新の超低電圧版第3世代Core i5-3317Uが搭載されていますが、標準電圧版第2世代Core i3-2330Mには圧勝です。
ただ、スコアとしては普通で、高負荷を続けると発熱により不快となる場合があるため、『薄型軽量』より『性能重視』ならUltrabookは選択肢から外れることになります
メモリ
4GB搭載されているので、普通(標準)です。
なお、ENVY4-1000は、Ultrabookながらメモリの増設が可能です。
グラフィックス
インテル HDグラフィックス 4000となり、性能が向上しています。
とはいえ、3Dゲームなどには適しません。
また、プレー可能なゲームであっても、高負荷が続くことによる発熱により、不快となる場合があります。
HDD/SSD
Windows エクスペリエンスのハードディスクのスコアは低いですが、キャッシュ用に32GB SSDを搭載しているので、当然高速起動です。
理想としては大容量SSDのみが良いですが、価格などから現状、少量SSD+大容量HDDがベターでしょう。
外観
右側面は、USB2.0です。
左側面は、LAN、HDMI、USB3.0×2、メモリカードスロット
サイズ・重量
サイズ:幅340×奥行き236×高さ19.8mm(22.0mm ゴム足部を含む)
質量:約1.77kg
一般的な15.6型ノートPC(g6-1200)と比較すると、一回り小さい程度ですが、薄さは圧倒的です。
それなりに軽いg6-1200の約2.391Kgと比較しても、ENVY4-1000の約1.77Kgは十分軽いです。
もちろん、家庭内移動を想定したホームモバイルとしての話です。
液晶ディスプレイ
14.0インチワイドで1366×768ドットのグレア(光沢)液晶です。
映り込みもあるし、視野角も狭いですが、価格からして普通です。
キーボード
アイソレーションタイプのキーボードで、『Ultrabook』としては上々です。
ただ、Enterキーやback spaseキーの右側にキーが一段あるので、管理人は慣れるまでback spaseのつもりでhomeキーを押してしまうことが多々ありました。
タッチパッド
クリックボタンに慣れが必要(押しにくい感じ)ですが、スマホやタブレットを使用しているならタッチ・ジェスチャーが使いやすいです。
バッテリ駆動
バッテリ駆動時間は約7時間30分で、使い方次第とはいえ、良く持ちます。
スピーカー
Ultrabookの魅力は、薄型、軽量、高速起動などで、ENVY4-1000ではBeats Audioとサブウーファーによる、臨場感あふれるサウンドを武器(魅力)としています。
もちろん、薄型のUltrabookなので、過度な期待は禁物ですが、悪くはないです。
まとめ
今回初めてのUltrabook「ENVY4-1000」でしたが、
・アルミボディの薄型デザインは、魅力十分
・14型液晶で重さが1.7Kgなので、家庭内モバイルに最適
・高速起動やスリープからの高速復帰は、これからの標準で必須
・処理性能は、ネットブックやCULVノートと違い、十分高性能
・重い処理を続けなければ、不快なほどの熱さにはならない
・キーボード・タッチパッドは、さほど悪くない
・音はおまけ程度も、このサイズなら悪くない
メインのPCを探しているなら、dv7やdv6が無難な選択肢(UltrabookはあくまでセカンドPCや自分専用マシン)といえますが、ホームモバイルのENVY4-1000は、外に持ち出す予定は全くないものの、最先端のUltrabookを手頃な価格で手に入れたい方などにも適しています。
広告・PR
